「AIと壁打ち」だけでは足りない理由
2026/10/14今年もあと2ヶ月半。そろそろ「来年の目標、どうしよう」と考え始める時期ですよね。
手帳を新しくして、ノートの1ページ目に目標を書き出して、3日後に見なくなっている。
そんな経験、ありませんか?私はあります💦
私は22年間、女性経営者のみなさんと目標設定に向き合ってきました。
目標が続かないのは、意志が弱いからではないんです。
続かないのは、ひとりで作った目標だからです。
「AIに相談すればいい」で、本当に大丈夫?
最近、こんな声をよく聞きます。
「目標を立てるときは、AIと壁打ちしながら整理しています」
「AIにスケジュール管理やタスクリストを作ってもらっています。」
とてもいい使い方だと思います。
私自身も、頭の中を整理したいときにはAIを頼ります。
抜け漏れなく整理してくれるし、次にやることを提示してくれる。本当に便利です。
ただ、AIは、今のところ「あなたの能力を大きく超えるもの」にはなりえません。
AIが返してくるのは、多くの場合あなた自身の思考の延長線上にあります。
「その視点はなかった」
「見方が180度変わった」
という体験は、なかなか出てきません。
出そうと思ったら、こちらが相当に工夫して指示を出さなければいけません。
つまりAIは、自分の頭の中を整理するのは得意。
でも、自分の枠を外すのは苦手なんです。
枠を外してくれるのは、やっぱり「人」
自分の枠を外してくれるのは人です。
わくらくでは毎月、「行動カレンダーワークショップ」を開催しています。
やりたいことを書き出して、それを3ヶ月の行動カレンダーに落とし込むワークショップです。

このワークショップには、途中で「シェアタイム」があります。
自分がやりたいと思っていることを、その場で話す時間です。
これが、驚くほど効くんです。
話しながら思い出すんですよね。
「ああ、私、これやりたかったんだ」って。
昔の夢を思い出した、なんて声もよく聞きます。
さらに、他の人の意見を聞いているうちに、
「私もこれ、やりたかった」
と眠っていたものが呼び覚まされる。
人の言葉や、人の生き方に触れて、自分の中に眠っていたものが起き上がってくる。
自分と全然違う人間だからこそ、刺激になる。
違う発想の人だからこそ、視界が変わる。これが、グループワークの強みだと思っています。
この話は、目標設定だけの話ではありません。
たとえば、「もし今、補助金がもらえたら、何に使いたいですか?」
ホームページを作りたい。チラシを作りたい。SNS広告を出したい。
機械を導入したい。いろいろ浮かびますよね。
でも、ひとりで考えていると、だんだん
「自分の欲しいものは、こんなもんかな」
と、自分の枠の中に収まってしまうんです。
だから私は、補助金の申請書づくりもワークショップ形式でやっています。
他の人が「私はこれに使おうと思ってる」と話すのを聞くと、「え、そんなことにも使っていいんだ」という発見がある。
そこで初めて、「実は私も、こういうことをやりたかった」と気づく。
実際、今年の春に開催したワークショップでは、みなさんの話を聞いているうちに
「私もこれを追加しよう」
とどんどん広がって、申請書がボリュームアップした、なんてことがありました。
ひとりで書いた申請書と、みんなで書いた申請書。中身の広がりが違います。
「定期的に見直す」が、いちばん効く
グループで作ることと同じくらい大切なのが、定期的に見直す機会を持つことです。
私も、自分のワークショップを開催するときは、参加者のみなさんと一緒にワークをやっています。
だから3ヶ月前に自分が作った目標を、定期的に開いて見返すことになるんです。
見返すと、わかるんですよ。
思ったほどうまくいかなかったから、これは変えよう
これは意外に手応えがあったから、もっと広げよう
私自身、大阪府の「経営革新」という事業計画の申請制度を活用したことがあります。
申請するために事業計画をまとめたことで、まず自分の頭が整理されました。
そして大阪府に認めてもらえたことで、いろんなところで営業がしやすくなり、以前より売れるようになりました。
そこから、思いがけないご縁や広がりが出てきてまた事業計画を見直す。この繰り返しです。

目標は、一度立てたら終わりではありません。塗り直して、上書きしていくものなんです。
違うなと思ったら、やめるのもあり。
やってみて意外な伸びがあったら、そっちに広げていく。
スモールビジネスだからこそ、そのくらい柔軟でいいと思っています。
目標をなかなか実現できない。



