ネット検索では出てこない、いい話の入り口
2026/09/22連休の初日、いつも通っているお洋服屋さんに行ってきました。
そこは少し変わったお店で、スタイリストさんやメーカーさんとつながっておられて、メーカーのサンプル品や、撮影で一度だけ使ったお洋服を扱っていらっしゃるんです。
だから、通常価格の三分の一くらいで買えてしまう。
この週末はちょうど「スタイリストフリマ」。
撮影で使った私物を、捨てるのはもったいないからと一斉に放出される日でした。
これからの季節に使いやすい薄手のブラウス、色はピンクベージュ。
普通に買えば三万円はするやろうなという一枚が、なんと三千円。
フランス製のツイードジャケットも、いいお値段で連れて帰ってきました。
このお店を知ってしまうと、もう他では買えません。
私も方々でご紹介しているのですが、皆さんに必ず言われるのが「教えてくれてありがとう」。
こういう情報は、人伝てでしか入ってこないんです。

知っているか知らないかで、300万円変わる
これ、お洋服の話に見えて、まったく同じことがビジネスでも起きています。
十年ほど前のこと。
補助金とは別に「助成金」という、人の雇用に関して国が補助してくれるお金があります。
会員さんの中にはパートさんに来てもらっている方が結構いらっしゃったので、
「これ活用したら国からちゃんと補助が出ますよ」
とお伝えしたんですね。
結果、皆さん200万から300万円ほど受給されました。
当時は要件が今より緩やかで、通りやすかったという事情もあります。
今は残念ながらだいぶ厳しくなりましたが、新しい制度が出るたびに皆さんにお知らせして、一緒に申請する、ということをずっとやっていました。
そのとき会員さんから言われた言葉が、今も残っています。
「こういう制度を知ってるか知らないかで、全然違いますよね」
ネットの海にあっても、自分の岸には流れ着かない
いま、情報はネット上にあふれています。
けれど、
「自分に本当に必要な情報」と
「それを自分の事業にどう当てはめて使うか」
は、やっぱり人伝てでしか手に入らないと感じます。
最近の私の例を紹介します。
いま自分の商品を大阪府に購入してもらえないかと、申請手続きを進めています。
でも正直なところ、大阪府にPRできるそんな公募があること自体、私は知りませんでした。
私は新しいことにチャレンジしたい時に相談に行く先生がいます。
よろず支援拠点の経営指導員の方です。
「こういう方向でやろうと思ってるんですけど、この先の展開がいまひとつ見えないんですよね」
と、本当に軽い相談をしていただけなんです。
そうしたら、「それ、制度を使ったらこうやって広がっていくんよ」と大阪府へ提案できる制度を教えてくださった。
しかもその先生、たまたまその制度の審査員をされていて、「だいたいこういう切り口が通りやすいよ」まで。
こういうのは、人伝てでしか、絶対に入ってきません。
世の中、便利な制度は意外と転がっている
会社設立の費用が半額になる制度。
銀行融資の金利が割引かれる制度。
調べ始めるとキリがないほど、支援の仕組みは用意されています。
私は日本政策金融公庫のお仕事もしているので、担当者の方と雑談レベルでよくおしゃべりします。
「この制度ってどうなんですか」
「最近のおすすめあります?」
と、ちょこちょこ。
そこでいただいた情報を、会員さんにお渡しする。
不思議なのは、制度はこんなにたくさんあるのに、提供する側——行政機関や金融機関がうまく伝えきれていなくて、必要な人に届いていないということ。
「もっと早く相談してくれたら」を減らしたい
起業すると、情報があるかないかだけで、使わなくてよかったお金を使うことになる場面が本当にたくさんあります。
私の仕事の中でも、「もっと早く相談してくれたらよかったのに」と思う瞬間が、正直いちばん多い。
だからこそ、相談先を持っておいてほしいのです。
お近くのよろず支援拠点や商工会議所に行けば、制度の話をたくさんご存知です。
私も今回、融資を受け直したのですが、実際に相談に行ってみたら金利が少し下がりました。
「こんな制度もあったんや」と知ることができたのは、足を運んだからこそのラッキーでした。
情報は、人伝いで歩いてやってきます。
だからこそ、どんな人脈を築くか、誰に相談するかを選ぶことが、そのまま事業の伸びしろにつながるのだと思います。
ネットの情報だけで、分かった気になってませんか?
詳しい人、経験した人を、遠慮なく頼ってくださいね。
連休も残り二日。新しいことにチャレンジしたい方は、
ちょっと頭を整理して、「自分にいま必要な情報は何やろう」と考える時間にしてみてはいかがでしょうか。



