ストレングスの結果を自分の仕事に意識する
2026/07/30先日、料理コミュニティ「キッサコ」主宰のありんこさんとコラボライブをさせていただきました。

きっかけは、お互いのストレングスファインダーの結果を見比べたこと。
上位5つのうち、なんと3つが同じだったんです。
ありんこさんも「こんな方にお会いしたのは初めてかも」と驚かれていましたが、私も同じ気持ちでした。
ちなみに被っていたのは、学習欲・個別化・達成欲。
さらに私の5位の収集心が、ありんこさんは7位。もはや親戚レベルです。
そこでありんこさんからいただいたのが、
「その3つの資質を、どう使っていますか?」
という質問。
これがまあ、答えながら自分でも「あ、私こう考えてたんや」と気づくことが多くて。
人に聞いてもらうって、いちばん贅沢な自己分析だなと改めて思いました。
せっかくなので、そのとき言語化できたことをまとめておきます。
学習欲 ― 引き出しの数が、コンサルの質になる
私は「知りたい」という欲望がとにかく強いタイプです。
ただこれ、単なる好奇心では終わらせていません。
コンサルティングという仕事は、どれだけの事例を見てきたか、つまり自分の中のデータベースの厚みがそのまま結果に出ると思っているからです。
たとえば先日、78歳で初めて接客業に挑戦して、カフェをオープンされた知り合いがいます。

「70代、80近くでカフェなんて無理よ」というのが、世間の常識的な反応かもしれません。
でも彼女の場合は、実家をリフォームして始められた。
しかも三姉妹で、近所に同級生や知り合いがたくさんいる。
つまり、ちゃんと成り立つビジネスモデルだったんです。
こういう実例を知っていると、
「70代でコーヒー屋さんをやりたい」
という方が相談に来られたときに、
「無理ですよ」ではなく「こういう成功事例がありますよ」と返せる。
この差はものすごく大きい。
だから私は、経験できることはとりあえず経験しておこう、と意識しています。
将来どこで効いてくるかわからない在庫を、せっせと仕入れている感覚に近いかもしれません。
ありんこさんの学習欲は、お仕事とお料理の両方に出ているそうです。
本業は突き詰めるタイプの職種で、何年やっても飽きない。
料理も、やればやるほど「まだ自分は料理を知らない」と感じる、と。
この感覚、すごくわかります。
潜っても潜っても底が見えなくて、でもその潜っていく時間がいちばん楽しい。
知れば知るほど、まだ知らない世界の広さがわかる。
それを喜びだと感じられるのが学習欲なんだろうな、というのがふたりの結論でした。
個別化 ― 目の前の人は、その人の人生の主人公
これは自分でも「コンサルに向いている資質だな」と思っています。
私がコンサルをするときに頭にあるのは、目の前に来てくださった方は、その人の人生の主人公なんだということ。
だから、その人が立つべきステージが絶対にどこかにあるはずだと信じて、それを一緒に探しています。
もちろん、他の方の成功事例で参考になる部分は使います。
でも、そこに無理やり当てはめようとはしません。
学習欲で集めた引き出しは、型にはめるためではなく、その人だけのオリジナルを見つけるための材料として使う。
この二つの資質はセットで働いているんだなと、話しながら気づきました。
その人にとって幸せな道であればそれでいい、というところに、私の意識はいつも向かっています。
ありんこさんも「一人ひとり違う個性があるので、その人独自の良さを見つけるのが得意かもしれない」と。
同じレクチャーをするのでも、相手に合わせて形を変えるのが好きなのだそうです。
ご本人は「できているといいんですけど」と控えめでしたが、その言葉が出てくる時点でもう、できている人の発言だと思います。
達成欲 ― 他人の達成で、人生を5倍生きる
達成欲を私がどこに使っているのか。考えてみて出てきたのは、二つでした。
ひとつは、いろんな景色を見たいという欲です。
起業する、法人にする、社長になる。それだけで周りの対応も、自分に見える世界も変わります。
事務所を構えれば「維持するってこういうことか」「こんなところにお金がかかるのか」がわかる。
社員を雇えば「世の中の社員研修ってこうなっているのか」とアンテナが立つ。
一つ何かを達成するたびに、新しい景色が開く。
あれがたまらなく好きなんです。
そして、そこに至るまでのプロセスも同じくらい好き。
ありんこさんとのご縁のきっかけになったお菓子「茶縁サブレ」も、開発期間は昨年9月から1月まで。
私はもともとお菓子に詳しい人間でもなんでもなくて、
「PRしたい」「形のある商品を作りたい」
という思いだけで走り出しました。
やってみて初めて、食品を売るときの注意点、パッケージも名前も価格も全部決めなきゃいけないという決断の多さ、売るということの意味がわかった。
プロセスを踏みながら、自分が少しずつ賢くなっていく感じ。あれが好きなんだと、今回はっきり言葉になりました。
もうひとつが、コンサルという仕事との相性です。
私の達成欲は、自分の達成だけでは満たされません。
カフェを開きたい人、オリジナルの下着を作りたい人、ペットのごはんを売りたい人。
その方と事業計画を立て、物件を探し、オープン日を決めて、伴走して、達成する。
つまり私は、他の人の人生を通して達成をいくらでも体験できる立場にいるんです。
ちょうどライブの日は補助金の採択発表日でした。
申請のお手伝いをしていると、5社支援すれば、5つの達成がやってきます。
自分の会社は一つしかないのに、人生の濃度が5倍になる。
この感覚が、私にはたまらなく楽しい。
「補助金の申請って、人様の人生がかかっているし、○か×かはっきり出るし、怖くないですか?」
と聞かれることがあります。
正直に言えば、その怖さを打ち消しているのも達成欲だと思います。
怖いより先に「やるんだ」が来てしまう。
資質というのは、こういうときに勝手に前へ出てくれるものなんですね。
ありんこさんの達成欲も、きっと同じ形で発揮されているはず。
料理コミュニティに来られた方が料理を好きになった、苦手を克服できたと聞くと本当に嬉しい、とおっしゃっていました。
相手を通して達成を体験できる人。ご本人が「今日初めて言語化してもらった気がします」と言ってくださったのが、この日いちばん嬉しい瞬間でした。
おまけ ― 収集心という、勝手に開く引き出し
最後に、私の5位でありんこさんの7位にある収集心の話も。
これ、心当たりのある方いませんか。
「よく覚えてるよね」と言われること。
昔の記憶や、以前その人と話した内容が、なぜかストックされている。
普段は意識していないのに、会話の途中でキュッと必要な引き出しが開く。
そして相手はたいてい覚えていなくて、驚かれる。
ありんこさんもまったく同じだそうで、二人で大いに盛り上がりました。
自分の資質は、仕事の設計図になる
今回のライブで改めて感じたのは、強みというのは「持っている」だけでは意味がなくて、「どこで使うか」を決めて初めて仕事になるということです。
学習欲で事例を集め、個別化でその人だけの道を探し、達成欲で最後まで伴走する。
並べてみると、私のコンサルという仕事は、資質の使い道として実によくできた配置になっていました。
狙ってこうなったわけではないのですが、たぶん資質のほうが、自分に合う仕事へ勝手に引っ張っていってくれたのだと思います。
もしご自身のストレングスの結果を「診断して終わり」にしている方がいらっしゃったら、ぜひ一度、誰かに「それ、どう使ってるんですか?」と聞いてもらってみてください。
人に説明しようとした瞬間に、自分でも驚くほど言葉が出てきます。今回の私が、まさにそうでした。
ありんこさん、素敵な問いをありがとうございました。



