うまくいく未来ばかり見ていませんか?黒予祝という、もうひとつの願望実現法

2026/10/30

経営者の勉強会に行くと、よく言われます。

「成功した自分をイメージしましょう」

「売上が◯◯になった私を先に祝いましょう」

と。

私も22年間、たくさんの経営者と一緒にそのワークをやってきました。

でもうまくイメージできない人が、実はすごく多いんです。

そんな人は上手くいかない未来をイメージする「黒予祝」を取り入れてみることをオススメします。

 

予祝(よしゅく)って、知ってますか?

予祝とは、何かが実現することを「予定」して、先に祝ってしまうこと。

 

たとえば「売上が1000万円になりました」と、まだなっていないのに先にお祝いする。

すると脳は「もう実現したのか、それともイメージなのか」が分からなくなって、そのつもりで動き出す——よく言われる話ですよね。

 

この予祝を「恋愛と結婚」に応用した本があります。

『恋も人生もうまくいく 予祝のススメ 1分彼女の法則』。

著者は、メールコミュニケーションの専門家・白鳥マキさん、コピーライターのひすいこたろうさん、そして予祝メンタルトレーナーの大嶋啓介さん。

白鳥さんは結婚相談所を運営されていて、成婚率がとても高い方です。

 

「1分彼女の法則」のワーク

この本のいちばん有名なワークが「1分彼女の法則」。

なかなかパートナーができない人の共通点は、「パートナーがいる状態」をうまくイメージできないことなんですね。

そこで、こうします。

 

1分彼女の法則(原文のワーク)
隣の人に「1分間だけ、私の彼氏になってください」とお願いする
彼氏になったつもりで会話をする
そのあと「彼氏になったつもりでLINEを送ってください」と続ける
※恋愛のワークですが、構造はそのままビジネスに置き換えられます。

 

お互いが彼氏彼女になったつもりでシミュレーションする。

たった1分です。でも、1分間だけのパートナーだと分かっていても、心臓がドキドキするんです。

体感として、体感覚として、心が動いてしまう。

気づけばちょっと恋愛モードに入っている。

 

これ、恋愛に限りません。

人前で話す仕事がしたい人が「私は有名な講演家です」と、知り合いの前で言ってみる

。「私は頭の切れるコンサルタントです」と言って、相手にも「頭の切れるコンサルタントだと思って接してください」とお願いする。

そうやってなりきっているうちに、自分がそのイメージについていく。本にはその過程がとても分かりやすく書かれています。

 

白予祝と黒予祝

「実現したと思って振る舞いなさい」。

ここまでは、いろんな本やセミナーで言われていることです。

でも、白鳥マキさんがすごいなと思ったのは、その先でした。

白予祝(しろよしゅく)と黒予祝(くろよしゅく)という2つがある、と書かれていたんです。

 

 


白予祝黒予祝
イメージするものうまくいった未来うまくいかなかった未来
ねらい気持ちを上げて、行動を後押しする痛みを味わって、「嫌だ」を原動力にする
例(仕事)こういう事務所で働き、こんな仲間と、こんなスーツでランチミーティングをしているどれだけ頑張っても結果が出ない。人のことを羨んでばかり。お金の不安が消えない

  

白予祝は、皆さんがイメージされる通り。

成功した自分、素敵なパートナーと出会って結婚した自分、こういう家に住んでいる自分。

細かいところまでイメージして、気持ちを上げていく。

 

黒予祝は、その逆。

うまくいかなかった未来を、あえてイメージするんです。

婚活なら「毎回毎回断られて、このまま歳を重ねていく」。仕事なら「どれだけ頑張っても結果が出ない」「人のことを羨んでばかりいる」「お金がないと、いつも不安になっている」。

 

嫌なイメージでも、感情は勝手に動く

不思議ですよね。良いことをイメージすれば感情が動く。

でも、悪いことをイメージしても、勝手に不安になって、「あー、もう胃が痛い」となる。

イメージだけなのに、体が反応するんです。

 

この痛みを味わったときに、気づきます。

「イメージだけでも、こんなに嫌なんだ」と。

そして「だから、こういう人生は送りたくない」と。

なりたくない姿を実感させる——それが黒予祝です。

 

15年前、私もこのワークで沈みました

これは私の話ですが、15年ほど前、メンターの石川先生のワークショップで、まったく同じことをやりました。

 

「上手くいかなかったら、どんなふうになるのか」

思い通りにいかなかった人生を、紙に書き連ねていくんです。

もう、それはドロドロ、ドロドロ(笑)。

そのワークのあいだ、会場の空気はどんどん重くなって、みんながドヨーンと落ち込んでいく。

 

でも、そこで終わりじゃないんです。

「こんなの、こんな人生嫌やー!」

というところまでイメージの中で落として、そこから「こうならないために、やっぱり動こう」と、モチベーションに火をつける。

あの感覚は、今でも覚えています。

 

きれいごとの「成功イメージ」だけでは、エンジンがかからない日があります。

特に、目の前の仕事に追われている経営者は。

「嫌だ」という感情のほうが、よほど強い燃料になることを、私はその時知りました。

 

経営者版・黒予祝ワーク(3ステップ)

本に書かれている流れを、経営者向けに置き換えるとこうなります。

15分あればできます。

ひとりでもいいですが、信頼できる仲間と2人でやると、より効きます。

 

STEP 1

「3年後、何も変えなかった未来」を書き出す

売上、お客さん、スタッフ、家族、自分の毎日。

思いつくままに、具体的に書きます。

うまくいかなかった人生を、容赦なく。

「このままだと、こうなる」を描くイメージです。ここを遠慮すると効きません。

 

STEP 2

その未来に、体で反応する

書いたものをもう一度読んでみてください。

胸が苦しくなる、胃が痛くなる、ため息が出る。

その感覚が、本物の答えです。

「こんな人生、嫌だ」と思えたら、それがあなたの本音。

 

STEP 3

「じゃあ、あなたは結局どうしたいの?」に答える

ここが一番大事。落としっぱなしにしないことです。

本にも、黒予祝のあとに「あなたは結局どうしたいの?」を考えて、具体的にしていく、と書かれています。

嫌な未来から逆算して、今日から変えるひとつを決める。1個で十分です。

 

黒予祝は、落ち込むためのワークではありません。

「ここには行きたくない」という場所を、はっきりさせるためのワークです。

 

この本の凄さは「具体性」

白鳥マキさんの本を読んですごいなと思うのは、とにかく具体的なんです。

ワークのやり方、そのときの声のかけ方、そして「生徒さんがどういう成果を出したか」という事例まで書かれている。

だからイメージしやすいし、成功した姿もイメージしやすい。

 

セミナーやワークショップをやっている人、カウンセリングをしている人にも、そのまま使える内容だと思います。

人に何かを伝える立場の人ほど、読む価値があります。

 

『恋も人生もうまくいく 予祝のススメ
1分彼女の法則』
ひすいこたろう/大嶋啓介/白鳥マキ 著(フォレスト出版・2020年)
Amazon購入サイト→https://link.amazon/B0ee1axpB

漫画も入っていて、ワークも入っていて、とても読みやすい本です。

章の合間にマンガがあるので、「活字はちょっと」という方にもおすすめ。

未来のイメージをもっとクリアにしたい方は、一度手に取ってみてください。

 

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